「探偵だけではできないのが別れさせ屋である」
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日本には数多くの探偵社が存在しております。公安委員会に届出をしている業者の数は、何と5000件を超えていると言われており、そんなに多いのかと驚いてしまいます。そのうち、法人で営業しているのが2割、それ以外が個人経営です。個人経営なので、従業員数もそこまで多いわけではないでしょう。そんな探偵社では、別れさせ屋をやるために、さまざまな人を雇うこともあります。
<探偵だけでは別れさせ屋はできない>
別れさせ屋は、探偵一人でできるようなものではありません。依頼人からの相談を受ける、ターゲットの調査をする、工作を考える、ここまでであれば探偵一人でも可能でしょう。調査する時は尾行しなければなりませんので、下手な素人を雇うよりも、スキルのある探偵が行うのがベストです。探偵は心理学も長けておりますので、依頼人の相談やカウンセラーもお手の物です。ただ、工作を行うとなると、話は別です。ターゲットと親密にならなければなりませんが、必ずしも探偵が親しくなれるわけではありません。
人には好みや感性がありますので、その人に適した人材を送りこまなければならないのです。ゆえに、別れさせ屋は、到底一人ではできない仕事なのです。
<外部から人材を雇う>
では探偵社はどうしているのかというと、多くは外部から工作員を雇っています。その案件ごとに適した人材を見つけるには、自社で育てるよりも外部から雇った方が効率がよいからです。だから、別れさせ屋をする場合、費用がとてつもなくかかります。まず調査するための人件費、そして工作員を雇うお金も必要です。ゆえに、依頼人には、100万円から200万円という高額な料金を請求せざるを得ないのです。ただ、最近は相談だけであれば無料というところも増えてきました。まずは顧客に来てもらいたいので、入口は広くしているということですね。別れさせ屋をするためには、調査員だけではなく、工作員も用意しなければなりません。
個人でやっているのが多い探偵社としては、一番難しい依頼でしょう。外部から上手く人材を確保しながら、依頼を遂行していくしかありません。