別れさせ屋が事件を起こしてしまった事例
Category : case
実に悲しいことではありますが、元別れさせ屋が殺人事件を起こしてしまった事例がありました。殺害されたのは、30代前半の女性です。実は、この二人は別れさせ屋の依頼を通じて知り合いとなり、その後本当に関係を続けてしまっていたのです。
<工作員として近づいたのだが>事件を起こした男性は、とある探偵事務所で勤務しておりました。そこは別れさせ屋と呼ばれるスタイルの事務所であり、男性はそこの元調査員でした。殺害された女性をAさんとします。Aさんの夫が、奥様と離婚するために、別れさせ屋に依頼をしたのです。そしてその時の工作員が、後々事件を起こすこととなる男性だったのです。本来は、Aさんと徐々に親密になり、二人が恋愛関係になったところで「自分と一緒になろう」と言い離婚を促します。そして離婚が成立した時点で依頼は完了します。もちろんそこで工作員はAさんの前から姿を消さなければなりません。しかし、事もあろうに本当にAさんを好きになってしまったのです。
<交際を続けていたが>Aさんが離婚をした後も交際を続けていたのですが、男性は別件の金銭トラブルにより探偵事務所を解雇されます。その際、別の探偵事務所のスタッフが、Aさんに真相を明かしたのです。そのことに大変ショックを受けたAさんはしばらく落ち込みます。母親からは、実家に帰るように説得されたのですが、帰ることはなく、そしてついに事件がおきます。Aさんの自宅で男性と口論となり、やがて絞殺により殺害されてしまいます。その翌日男性は殺人容疑で逮捕されたのです。何とも痛ましい事件でありますが、その時はまだ別れさせ屋の関与は明らかにされておりませんでした。事件が起きてから3カ月ほど経過し、ようやくその全体像が見えました。二人の出会いから殺人が起きるまで、全て別れさせ屋が関与していたのです。もちろんこれは起きてしまった最悪なケースです。ただ別れさせ屋といえども、感情を持つ人間が行うことです。完璧に仕事して遂行できるとも限りませんし、このように悲惨な事が起きてしまうことも否定できません。別れさせ屋とはどうあるべきか、非常に考えさせる問題です。