別れさせ屋だけを専業にしている会社もありますが、多くは探偵社がサービスの一環としている場合が多いようです。探偵とはそもそも他人の秘密を調査することを仕事にしている人のことです。尾行や張り込みをしたり、場合によっては調査対象のゴミを調べたりして依頼人が知ることができない情報を仕入れます。日本では刑法に関わるような事件は警察が調査しますから、探偵が顔をだす分野というのは主に私人間の問題です。最も一般的なのは浮気調査でしょう。表向きは上手くいっているように思えても、帰りが遅いとか、いつも携帯やメールばかりを気にしていたりする場合、配偶者やパートナーとしてはついつい浮気を疑ってしまいます。こうした仕事の延長線上にその相手を別れさせるという仕事内容が関わる場合があるというわけです。この仕事自体が違法になるということはありません。
では、別れさせ屋はいかがでしょうか。このタイプの業者はさらに一歩進めて、その浮気関係や婚姻関係を壊すことに関わるわけです。日本の民法90条には「公序良俗に反する契約は無効」との条項があり、下手すればこの法律に反してしまう可能性もあります。ただ、その業者だからと言って直ちに違法ということはできません。なぜなら、別れさせる相手の関係もさまざまだからです。例えば結婚関係であれば、それを故意に別れさせることは違法になる場合もあります。なぜなら、結婚関係に入ったものはお互いに貞操義務を負うからです。外部の第三者がその貞操義務を犯そうと画策することは違法になる可能性があります。これに対して、単なる恋人関係であれば、お互いにそこまでの義務があるとまではいえないため、ほかの第三者がこの関係を壊したとしても違法とまでは言えないでしょう。
この2つの業者のどちらが良いのかということになりますが、いずれにしても培ってきたノウハウと経験が重要です。本当にある対象を別れさせたいと思っているなら、業者を選定する前によく比較検討をすることが重要になります。